かけうどんと醤油うどんならどちらにしますか
私は小さい頃から60歳まで大阪で暮らしていました。それも製麺所の裏に住んでいました。よく、うどんたまを買いに行かされたものです。確か、うどん玉一玉5円のときです。素うどんが23円で銭湯も23円でした。
かけうどんのことを大阪では素うどんといっていました。今は、かけうどんというのが一般的です。四国の香川へうどんを食べに行ったのが大学のときで、友人が香川の善通寺出身だったので一緒に食べに行ったりしました。その時は釜揚げが好きで釜揚げうどんばかり食べていて、醤油うどんというのを食べたことがありませんでした。
大学から20年後、久しぶりにいくと醤油うどんがあり、食べてみました。あまりにもシンプルで、それでいてうどんが美味かった。いやーあ忘れない味でした。
かけうどんか醤油うどんならどちらにしますか
うどんの味がわかるといえばシンプルなメニューが浮かびます。汁のあるかけうどんがいいか、それとも醤油うどんがいいか、あなたならどちらにしますか。関西の人はかけうどんを選ぶでしょうね。もし香川なら醤油うどんを選ぶのかもわかりません。
一番、麺の味がわかるといえばしょうゆうどんでしょう。冷たいうどんに醤油をかけて食べる。一番安上がりで、麺の味がわかるメニューです。
かけうどんは汁で食べるという感じで、うどんは出しが決めてと言われたりします。まあ、麺も出しもどちらもいいのが美味しいのですが(笑)・・・。
醤油うどんの旨さは格別
夏なんか冷たいうどんに醤油を垂らして食べると実に美味しい。・・・といっても、麺が美味しくなければ駄目ですが。
以前は茹でて置いているのを温めて、かけうどんにしたりしていました。麺が劣化しても出しが良ければ美味しいと思っていたものです。しかし、最近は、香川以外でも麺が美味しくなければ話にならない時代になりました。
麺がうまくなければうどんじゃない
うどんを作る音、最近はあまり、そのような仕事の音が聞こえなくなりました。急に機械打ちが多くなり、また機械打ちの麺も美味しいのには驚きます。
麺を茹でて、すぐに食べさせてくれるところのうどんは生きています。生きているという言葉が使われますが、コシがあり、伸びのあるのどごしの良いうどんが提供されます。このようなうどんに醤油をかけて食べると実に美味しいです。うどんは出しだけではないことがわかると思います。
醤油も生醤油だったり、だし醤油だったり、店によってこだわりも見られます。
小麦の高騰によってうどんの単価も高くなりました。昔、小さい頃の一玉5円なんて嘘のような過去になりました。これからうどんが、より美味しくいただけて、安く食べれる庶民的なものであって欲しいものです。