セキセイインコの放鳥
セキセイインコを放鳥するのは運動不足の解消と、飼い主とセキセイインコの触れ合い、そしてストレス解消にあると思います。狭い鳥かごに、ずっと入れられていたのでは生きものとして可愛そうです。セキセイインコは単なる観賞用ではありません。
放鳥するには危険もあります。複数の鳥、犬や猫など飼っている場合は喧嘩にも注意が必要です。セキセイインコは慣れて飼い主に寄り添ってくるので足元に近づいたりするので踏まないように気を付けます。当然、窓が開いていないかを見ておきます。紙を嚙み千切ったり、木を噛んで傷をつけたりします。大事なものは仕舞っておきます。
放鳥時間をどのくらいすればいいのかということも悩むことがあります。実際、放鳥して気づいたことを記したいと思います。
放鳥して運動をする
セキセイインコの雛が小さなケースから出て飛ぶようになったとき、たとえセキセイインコという鳥であっても飛ぶのが下手で壁にぶつかったりします。徐々になれてきて障害物に注意してぶつからないように飛びます。運動は筋力をつけたり反射神経を良くしたりするためにも必要なことだと感じます。狭い鳥かごにいたのではストレスも溜まるでしょう。
野生のセキセイインコは、きっと飼われているセキセイインコより、危険にさらされながら遥かに飛び回っているでしょうね。よく言われているのが放鳥は１時間ぐらいだそうです。私の場合は、ほとんど放鳥しています。野生の鳥を考えると、多くの放鳥時間で、部屋中飛ばせています。まあ、部屋が鳥かごのような感じです。食べるときと、寝るときは鳥かごに入っています。
放鳥すると、入ってほしい時に入ってくれないという人間側のストレスがあります。部屋が鳥かごと思えば入らないときは無理に入れることもないだろうと考えています。最初の頃は、放鳥時間は一時間だからと、一時間経てば餌を見せて鳥かごに入れたり、それでも入らないときは、最悪な手段、手で捕まえたこともあります。現在は、まったくそんな気持ちにはなりません。部屋が鳥かごだと思えば気持ちは楽です。
放鳥の危険性
当然、放鳥の時は窓を閉めて出て行かないようにします。また観葉植物や食べてはいけないものに注意が必要です。台所は危険です。フライパンもフッ素コーティングされたものは熱するとセキセイインコにとって死に至ることがあります。狭いところに入るのが好きな鳥は挟まれて出れなくなることもあります。放鳥の時、足のそばに来るので踏みつけないようにします。またドアを開けると閉めた時に挟まったりすることがあります。
放鳥時に鳥かごの掃除
放鳥しているときに鳥かごの掃除をしています。毎朝水は変えています。どんなうんちをしているかも見て、餌を与えるときに体重計に乗ってもらって計ります。計りは０．１ｇまで計れるものを使用しています。掃除は下に紙を敷いているので取り替えます。糞きり網は使わずに紙のみ敷いています。少しでも爪が伸びないように石をおいて、また紙が動かないように重石代わりにしています。鳥かごが狭いので放鳥を十分させて、鳥かごの中より放鳥時間のほうが長いと思います。一般的には一時間ほど放鳥すればいいそうですが私は、もっと長くしています。
放鳥時のスキンシップ
小鳥は観るだけでなく、スキンシップが大事だと思っています。手の平に乗ったり、肩に乗ったりして相手をしてくれます。放鳥時には手のひらに餌を乗せて食べさせたりして楽しんでいます。
小鳥はところ構わずにうんちをし、毎回トィレットペーパーでとっています。たまにうんちを服につけられているのを知らずに出かけてしまうこともあります。コーヒーを飲んでいると薄い油のような輪が浮かんでいて、飲み終わる頃にコップの底にうんちが・・・・（笑うしかない）。
夏は網戸をしていますが、網戸にとまって登ったりしてセキセイインコの爪が網戸の網に入ってもがいていたりします。網戸も嘴でかみながら登るので傷がついてしまいます。なんやかんやしていても放鳥の時間は楽しいし、私もセキセイインコがいることでホッとしています。
最初、飼った時は手のひらに乗ってくれることだけで嬉しくなりました。飛んでいる鳥が、まさか自分の手のひらに乗っているなんて夢のようでした。野生では自由に飛んでいる小鳥が、人間の手に乗るなんて・・・。どちらが幸せなのかわかりませんが飼いならされた小鳥は人とともに生きていくしかありません。そう思えば人間は責任重大だなと思います。今、こうして飼っている小鳥に最善を尽くそうと感じています。