コザクラインコが噛むことについてどうとらえるかを私なりに考えてみる
人もコザクラインコも自然の中で生きています。自然には重力が働いているので生きていくには重力に対応して力を付けていかなければなりません。
私は保育士として25年間保育園で勤務してきました。乳幼児の発達を考えながらコザクラインコの噛むというところを考えてみたいと思います。
自然に寄り添う大切さ
人間は歴史的に火を使用して、道具を用い、直立二足歩行をして脳が大きくなることによって、よりよい道具をあみ出し、人間は自然を作り変えてしまう力を持ちました。
本当と嘘
最近、天橋立で「股のぞき」をしていた男性が、同僚に押されて崖から転落したというニュースがありました。人間は頭で考えて、こうしたらどうだろうと冗談や悪ふざけをしてしまいます。
きっとコザクラインコなら冗談をしないのでは・・・?もしコザクラインコなら転落しても羽を用いて飛んでいたでしょうね。人間は空を飛ぼうと試みてもできなかった。その代わりに頭で考えて乗り物の飛行機を作りました。
テレビで登場するウルトラマンが本当にいると思う乳幼児期は嘘ということを知りません。
2歳児なら大きいー小さい、長い―短いという二つに一つの考え方を獲得して、やがて、4歳ごろに「だんだん」という加減を考え出します。
だんだん大きくなるという加減を知るころで本当と嘘の違いをわかりだします。噓っこの喧嘩で手加減をするということを覚えます。嘘を知るのは2歳では難しく、またコザクラインコも嘘を見抜けないでしょう。
コザクラインコにオーツ麦を床に置いて食べさせて、紙をオーツ麦の上にかぶせたら、紙をとろうとせずに諦めてしまいます。ちょっと考えて紙をとれば見えないオーツ麦があると思うでしょう。でも、見た目で判断してしまうのでしょうね。
カラスは、その点賢いですね。都会に住むカラスは経験しながらごみ箱にエサがあるということを習得したのでしょう。
人間は、賢いだけにふざけたり、嘘を言ったり、人をいじめたりもできます。
コザクラインコは本当の世界で生きて、噛むというのも自然の中で、長い年月を経て、自分の身を守るためには必要なことなので獲得した力なのでしょう。
地球には重力が働く
私たちは自然の中で生きています。コザクラインコも乳幼児も重力に対応して生きています。人は母親から産まれても、すぐに歩くことはできません。
歩くまでの道のりは首が座り、物へ手を伸ばすリーチング、寝返り、這い這い、つかまり立ち、そして、歩くまで個人差ありますが約1年かかります。
コザクラインコは卵から雛が孵り、さし餌から自分で餌を食べて、やはり、個体差はありますが、1カ月半前後で飛べるようになります。地球の重力に対抗して力をつけて人は歩く力を獲得し、小鳥は飛ぶ力を獲得します。
人も小鳥も呼吸をして食べて動きます。乳児なら首が座り、小鳥ならバタバタと羽ばたいたりして、抗重力筋を獲得しながら重力が働いていても自分の体を動かすことができるようになります。
生き物が生きてきた足跡
私たちが生きているのは生き物同士のつながりが途切れないで続いてきたからでしょう。過去には氷河期も経験し、地震もあったでしょう。
生きていくためには獲物を獲得するという食が大切です。食べ物を消化良くするために歯でかみ砕くことも大事です。鳥では嘴が重要な意味を持っています。鳥は鳥らしく、人は人らしく歩んできたから、今ここに私たちは生きています。
コザクラインコや人が噛むということ
人やコザクラインコが噛むときは、生きるために必要な食事の時です。人は歯で食べ物を噛んで消化吸収を助けます。コザクラインコは嘴でヒエ、アワ、キビなどを嘴で皮をむきながら食べます。
敵に立ち向かうために噛む
また、人間は噛むより手で殴る方が多いですが、コザクラインコは防御のために敵を噛んで我が身を守ろうとします。
道具のように使用する歯
そして、弓矢で狩りなどをするとき人間なら口に弓矢をくわえて道具的に使います。コザクラインコなら、手の代わりに嘴を使ってよじ登ったり、いろいろなものを嘴で噛んだりしながら、対象物がどういうものか情報をインプットします。
人の発達からコザクラインコが噛むということの理解
人は新生児期において母乳を飲み、寝かされたままの姿勢で首も座っていません。2,3か月ごろ首が座り、目も180度見ることができます。やがて、寝返りをして這い這いをします。母乳だけから離乳食も食べるようになり、歯もはえ始めます。10か月前後から人 見知りが始まり、社会的参照も現れます。
そして、述べておきたいのが2歳児のイヤイヤの時期です。自我が芽生え自分の世界でものを見てしまいます、靴を履こうよと誘っても、嫌だったら履こうとしない。食べなさいと言っても食べない。なんでもイヤイヤと言ってしまう時期があります。
コザクラインコに話をもどすと、人間のように歯で噛むのでなく嘴で噛みます。嘴は食にとって大事なものです。餌を食べることによって体も大きくなり、羽をバタバタさせながら飛ぶことが誰に教えられることもなくやってのけるのです。
コザクラインコはペレットより、ヒエ、アワ、キビのシードが好きなようです。また、小松菜は好きな小鳥もいれば、嫌いな小鳥もいます。私が飼っているコザクラインコは、まったく食べてくれません。食べる食べないという好き嫌いがあります。コザクラインコは生後4か月なのに、まるで、人間の2歳児のようです。
コザクラインコが飛ぶようになれば放鳥時に、飼い主が部屋を出ようとすると飼い主の肩に乗って、どこ行くんやというようについてきます。好きな人には心を寄せて、好き嫌いを表現します。
放鳥終了の時、生後2カ月ぐらいの時期は鳥かごに、すんなりとはいってくれましたが、飛ぶのも上手になってきたら鳥かごに入ってくれません。まだまだ遊びたいと主張しています。考えたら人間の子どもで言えば2歳児、「イヤイヤ」の時期に似ています。
乳児は歯がはえてくるとおもちゃの取り合いなどで噛むことがある
人間は1歳になるとお友達との関係も多くなり、おもちゃの取り合いが頻繁になります。喧嘩を少なくするために、子どもの数ほどおもちゃを揃えるのがいいと言われます。
まだ言語としては一語文程度で自分の気持ちを表現するには難しいです。そのためにお友達の腕を噛んでしまうこともあります。たとえ嚙んではいけないといわれても、ついつい目の前に腕があれば噛んでしまいます。
本当と嘘のところでも述べましたが、2歳になっても「はいといいえ」「大きいと小さい」「長い、短い」の二つの世界で心は揺れ動いています。自我も芽生えるころなので自分中心になります。
他我が芽生える頃は3歳児頃で自分のことを「〇〇ちゃんな~」と言っていたのが「私」というようになります。
噛むことが少なくなる加減を知る4歳児
やがて4歳になると「大きい、小さい」の世界から「だんだん大きい、だんだん小さい」というように加減がわかってきます。ウルトラマンは実在するものだ思っていたのが噓の世界でテレビの中のウルトラマンと感じ始めます。本当と嘘ということがわかり始めて戦いごっこでも力を加減して遊べるようになってきます。
この頃になれば雨が降れば傘をさすというような理由も言えるようになり、相手を噛むということは少なくなります。
まあ、長々と述べましたが、個人差はありますが人間の子どもであっても簡単に相手を噛まなくなるというのは難しいです。
コザクラインコも成長すれば噛む力も強くなる
コザクラインコは産まれて1か月ごろ、オーツ麦を与えても、なかなか皮をむくことができませんでした。私の指を噛まれても大して痛くはありませんでした。
しかし、オーツ麦を噛んで食べれるようになると、噛まれれば、めっちゃくちゃ痛いです。特に首筋をよじ登ろうとするとき、我慢できませんでした。もう対処は首にタオルを巻くということだと感じました。指も噛まれるので手袋をします。
噛む原因がわかるなら対処を考えてみる
人間でいえばおもちゃの取り合いなら、おもちゃを多くして個々人に与えるという対処方法があります。何が噛まれる原因かを考えると私の場合はスマホを触っているとき、パソコンを触っているときです。また、エサ入れにエサを入れているときに噛まれたりします。
コザクラインコに噛まれないようにするにはスマホ、パソコンを触らないということで対処して、噛まれる機会を少なくすることができます。
コザクラインコも発達すると信じる
セキセイインコは5年飼いましたが、私の場合は、まだ飼って4か月ぐらいですから、これから、コザクラインコがどのように変わるか楽しみです。小鳥が手のりになるということすら、本来驚きですから、お互い信頼関係を築いていけば、より深く関係を保てるのではないでしょうか。
噛まれる前の防御
噛まれるのが嫌なら手袋、耳あて、タオルと防御をすればいいと思います。また、噛んでもいい棒やカトルボーンなどを与えてストレス解消をさせるのも方法です。
手袋は100均でコットンの薄手を買って試しましたが、薄いので噛まれたら痛いです。軍手なら大丈夫ですが、分厚いからかパソコンやスマホの画面を変えることができません。そこで軍手の指先に穴をあけて使用しています(軍手でも本気で噛まれると痛かった)。
コザクラインコと私の気持ちを確かめて信頼関係を築こうと思っています
小鳥は嘴を使ってエサを食べ、いろいろなものを噛みながら覚えていき、身を守るためには噛みます。叱ってもどうなるのか?体罰してもどうなるのか?お互いストレスがたまるのでは(笑)。
コザクラインコは、私が部屋から出ようとすれば肩に乗ってついてきます。また部屋に戻るときもついてきます。時に飛んで早く部屋の前に行き、そこで止まって私が部屋に入ろうとすれば入ります。コザクラインコは可愛くて賢いです。
噛まれるなら防御をして、私は、これからも、お互いの信頼関係を築いていこうと考えています。噛まれたら痛いということを言葉や態度で表現して、噛まれっぱなしではコザクラインコも分からないと思います。
痛いときは痛いと言い、優しい、うれしいときも態度や言葉で表現しています。わからないかもしれないけれど、お互いの気持ちを表現することは大事だと思います。痛いと楽しいの感情の違いを表現してサインを送れば変化が生まれるかもわからないので努力しようと考えています。
私がケガをしてバンドエイドを貼っているところを思いっきり噛まれました。痛いっ!と大きい声で言うと、その後、甘噛みをしてくれました。一瞬のことですが気持ちが通じたようなうれしい気持ちになりました。
いいことをすればエサを与えて、噛めば与えない。条件反射を利用した方法ですが、私もやってみましたが効果はあります。しかし、すぐに忘れてしまい、また、そのゲームをすると噛まなくなって餌を欲しがります。
単なる一つの方法で、私は、効果があっても、あまりしません。その時に噛まれるのが嫌なときは一時的にして用事を済ませています。決して悪い方法ではありませんし、多くの動物のしつけに用いられています。
お互いの信頼関係を信じて
日々の出来事を一緒に過ごしながら、私は繰り返すことによって変化を感じることがあるのではないでしょうか。お互い信頼関係を感じているのだから、より以上、たとえ噛まれても明日を見ながら気長にみていこうと思っています。めちゃくちゃ、インコの気持ちがわかります。私がインコだったら噛んでいるだろうと思います(笑)。ただ問題は防御しないと傷だらけになりますね。