昔 コウノトリの繁殖地である出石の「鶴山」

コウノトリの繁殖地「鶴山」どんなところ・・・

江戸時代、出石藩の御用林であった標高120mの「鶴山」はコウノトリの繁殖地で、この山を禁漁区としてコウノトリを保護したと言われています。明治になっては、多くの人がコウノトリ見物に各地から訪れ、見物のための茶店や無料観覧所がにぎわいました。ところが戦争するようになると赤松からとれる油が必要なために伐採が始まり、コウノトリにとって巣を作る場所が消えました。

乙女の湯からの散歩道

車で乙女の湯まで行くと案内板を見て散歩道を行くと、もう200mも歩くと草が茂り道が見えません。これは無理と思い、引き返して他の道がないかを探しました。

鶴山

出石鶴山史跡の散歩道

出石鶴山史跡

鶴山の登りたいのですがと、人に訪ねると教えてくださったのですが、途中までしか道ないよとか言われました。

まあ、とにかく行ってみることに・・・。民家の横の細い道を行くとダムみたいなのがあり、地面はぬかるんでいて破棄は道があるのかどうか、これは無理だと・・・。ちょっと引き返して神社のような建物がある方へ曲がって登り始めました。すると茶店跡があり、なるほどね~、ここからコウノトリの巣を、昔は見ていたのか。今は道なき道(笑)、見に来るのは私ぐらいか?

 

鶴山茶店跡

そこから登ると鉄塔がそびえ立ち、歩いて行けば松ヤニ採取痕跡がありました。戦闘機の油にしていたのでしょうか。山頂広場につくと左に下りの道があったのですが、きっと乙女の湯方向に行くものだと思い、道が途中でないような気がして、元の道を下りました。

アカマツの油 ゼロ戦

コウノトリも農薬によって、また、松の木の伐採によって巣作りができなくなり、1971年の絶滅を迎えたということなのでしょう。現在は野生化を目指して取り組まれていますが、また増えすぎると人間は何を考えるやら・・・。コウノトリと共に生きる環境を考えなければ・・・。

出石鶴山史跡の散歩道を行くのは危険があり、登らないほうがいいと思います。コウノトリの郷公園に山頂あずまやが設置されていてちょっとハードですが登ると、そこから祥雲寺の巣塔が見られます。鶴山を再現したようです。

投稿者: okakio

25年間保育士としてこ育園に勤務し、2008年から高島市で「うどんの花里」を開業いたしました。

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